まぶたの病気
まぶたには、眼球を保護する役割と顔の表情を演出する役割があります。
主な疾患
眼瞼下垂、眼瞼内反症、眼瞼外反症、麦粒腫、霰粒腫、眼瞼黄色腫、乳頭腫、脂漏性角化症など
眼瞼下垂
まぶたが垂れ下がってしまい、目を開けにくくなる病気です。これにより、上方の視野が欠けたり、顔貌が変わったりします。
原因は加齢によるものが多く、年齢を重ねるにつれ、まぶたを持ち上げる筋肉と腱が緩むことで起こります。
その他、ハードコンタクトレンズの長期装用、白内障手術などによって眼瞼下垂になることもあります。
治療は手術により緩んだ筋肉を短縮することで行います。
眼瞼痙攣(けいれん)
目の周囲を取り囲んでいる眼輪筋という筋肉が勝手に収縮してしまい、まぶたを上手く開けられなくなってしまう疾患です。
痙攣により突発的に開眼できなくなるだけでなく、まぶしさや異物感、眼の乾きなどの症状も見られます。治療は、眼輪筋にボツリヌス毒素を注射します。
この他、遮光眼鏡の着用、抗痙攣薬や抗不安薬、抗うつ薬などの薬物療法を行うこともあります。難治症例では外科的治療を検討します。