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院長紹介
院長

澤田 憲治
ごあいさつ
当院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
院長の澤田憲治と申します。
私は大学卒業後5年間を脳神経外科医として従事いたしました。脳の病気が眼に影響することが少なからずあり、MRIなどの力を借りる前に眼の症状から頭の病気の場所と大きさを推定することに興味を抱くようになりました。次第に眼そのものにも興味を持つようになり、次なる道として眼科を選択することになりました。
眼科医として大阪大学の関連施設で勤務した後に、兵庫県下でも有数の手術数と質を誇るあさぎり病院で7年間勤務いたしました。白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、眼瞼などほぼ全ての領域において、最先端の機器による治療を経験させていただきました。
今まで培ってきた経験を活かして、地域の皆様のお役に立ちたいと思っております。当院では、白内障手術や緑内障手術をおこない、副院長の皮膚科医との連携により、患者さまにワンストップでの治療をご提供しています。
特に脳と眼の橋渡しをする神経が障害される病気である緑内障や神経眼科疾患を診ることは、その両者を診てきた私の責務と考えており、患者さまの気持ちに寄り添い、最善の治療を模索し不安を少しでも軽減できるように努力したいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
- 平成11年滋賀医科大学卒業
脳神経外科
- 平成11年大阪大学 脳神経外科学教室
- 平成11年大阪府立泉州救命救急センター
- 平成13年国立大阪病院
- 平成15年大阪厚生年金病院
眼科
- 平成16年大阪大学 眼科学教室
- 平成17年大阪労災病院
- 平成20年大阪府立病院急性期・総合医療センター
- 平成22年井上眼科医院
- 平成24年あさぎり病院
- 令和元年8月さわだ眼科・皮膚科開院
資格
- 日本眼科学会専門医
- PDT研究会認定医
- トラベクトーム認定医
- ボトックス治療認定医
- オルソケラトロジー認定医
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本眼科手術学会
- 日本神経眼科学会
- 日本網膜硝子体学会
- 日本緑内障学会
副院長紹介
副院長

澤田 由佳
経歴
- 鳥取大学 医学部医学科 卒業
- 大阪大学医学部皮膚科学教室
- 国立大阪病院(現大阪医療センター)皮膚科
- 大阪厚生年金病院(現JCHO大阪病院)皮膚科
- 大阪中央病院など関連病院 皮膚科
資格・所属学会
- 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
- 日本アレルギー学会
ドクターズインタビュー
Interview
ドクターズインタビュー
二人三脚で支える地域医療

院長澤田 憲治

副院長澤田 由佳
医師としての歩み
ドクターを目指されたきっかけは?

院長
子ども時代に読んだ野口英世の伝記がきっかけですね。私はブラックジャックよりも野口英世派で、学究肌の研究者としての姿にとても情熱を感じました。どちらかというと、臨床より研究に関心があって医学の世界に入ったのですが、気づけば臨床にどっぷりと浸かり、今に至っています。
副院長
バスケットボール部の仲間に医学部を目指す人が多かったのですが、同級生にドクターの娘さんがいて彼女に強く影響されたのが大きなきっかけです。
研究から臨床へのターニングポイントは?

院長
神経再生の研究をしたくて医学部に入りました。これからの長寿高齢社会では、認知症などが大きな課題になると考えて、脳細胞の移植や神経再生の研究に携わりたいと考えていたんです。その延長として大阪大学の脳外科に入局しましたが、臨床の現場が想像以上に大変で、少しずつ方向性が変わっていきました。
脳外科から眼科へ転身。その思いとは?

院長
駆け出しの脳外科医としては、うまくいかなかった患者さまに寄り添う場面が多くありました。もっとポジティブに「この人を良くしてあげたい」と思ったのが、転身を考えたきっかけです。眼科では、手術や治療の結果が比較的わかりやすく、患者さまの反応もダイレクトに感じられる。それがやりがいになりました。
専門性と技術へのこだわり
お互いに尊敬しているところを教えてください

院長
副院長は、患者さまの気持ちを柔らかく受け止めることに長けているんです。私はストレートに物を言ってしまうタイプで、医師として情報提供は重要と考えてどんどん説明するのですが、副院長はまた違うアプローチで、しっかりと受け止める。ある意味、私以上に医師に向いているのではと思うこともあります。
副院長
患者さまへの接し方がとてもやさしいと思います。私が若い頃に勤務していた時に出会った眼科医とはまったく違う印象で、患者さまに寄り添う姿勢が強く伝わってきます。丁寧に説明する姿を見て、「本当に患者さまの方を向いている診療だな」と感じています。
眼科と皮膚科の相乗効果はありますか?

院長
当院では眼科と皮膚科を併設していることにより、目のまわりに起こる皮膚疾患への対応が非常にスムーズにおこなえます。たとえば、帯状疱疹や顔面帯状疱疹など、目の周囲に症状が現れる疾患では、眼科的な視点と皮膚科的な視点の両面から評価し、適切な治療方針をその場で立てることができます。
また、緑内障治療で用いられる点眼薬には、目の周囲の皮膚に刺激を与えたり、色素沈着を起こす副作用があるものもあります。こうした場合、皮膚科の副院長の視点が非常に役立ち、患者さまにとっても大きな安心材料となります。診療科が分かれていては難しいような細やかなケアを、同じ空間でスムーズにご提供できることは、当院の大きな強みだと思っています。
緑内障治療へのこだわりについておしえてください

院長
緑内障は、早期発見・早期治療が非常に重要な疾患です。近年は、点眼薬だけでの治療に限らず、早期から手術を検討する「手術回帰」の流れが進んでおり、当院でもその考え方を取り入れています。なかでも「スーチャートラベクロトミー」は、やや古い術式ではありますが、線維柱帯を物理的に開放し、房水の流出を大きく改善できる非常に実効性の高い方法です。手術時の細やかな技術が要求されるため簡単ではありませんが、そのぶん術後の眼圧コントロールが安定しやすく、患者さまのQOLを維持する上で大きな役割を果たしてくれると感じています。この術式には私自身がこだわりを持ち、積極的に取り組んでいます。
手術に対するこだわりは?

院長
手術は繊細な動作を要するため、日常生活においても自分の身体の管理には特に気を遣っています。右利きですので、右手の感覚や筋肉の動きにわずかでも支障が出ると手術に影響します。前日には重い荷物を持たない、買い物もできるだけ左手でおこなう、スポーツも控えるなど、日常から徹底して右手を守る行動を取っています。これは単なるルーティンではなく、患者さまの安全と手術の成功を第一に考えての、私なりこだわりです。
白内障手術でのこだわりは?

院長
白内障手術は視機能を取り戻すだけでなく、術後の生活の質を大きく左右する医療行為です。だからこそ、患者さまが手術後にどのような暮らしを望まれているのか、趣味や生活スタイルを丁寧にお聞きした上で、その人にとって最適な術式や眼内レンズを選定するようにしています。
「新聞が読みやすくなった」「車の運転がしやすくなった」といった声を直接いただけることが、私にとって一番のやりがいです。手術は一度きりでやり直しができないからこそ、決して妥協せず、細部まで徹底して向き合うことが私のポリシーです。
診療の現場から
どのような患者さまが多いですか?

院長
「見えにくい」という訴えや、充血、ものもらい、アレルギー性結膜炎、花粉症などの一般的な眼科疾患が多いです。緑内障の方も多く、年齢層は高めですが、若い方でも結膜炎などで来院されます。
小児の近視予防に力を入れておられるとか…

院長
そうなのです。最近スマホやゲーム、受験勉強の影響で、小児の近視が増えています。強度近視になると緑内障や網膜剥離のリスクも上がるため、予防医学として近視進行抑制に取り組んでいます。オルソケラトロジーという、夜間にハードコンタクトをつけて日中は裸眼で過ごせる治療を導入しています。できれば6歳くらいから始めるのがおすすめです。
脳外科のご経験が活かされたご経験についてお聞かせください

院長
開業後、脳外科の経験を活かして緊急症例に対応したことがあります。5年間で1例、脳動脈瘤の切迫破裂が疑われる方が来院されました。動眼神経麻痺の症状が出ており、すぐに脳外科に連絡してその日のうちに手術となり、救命できたのは今でも誇りです。
また、視野欠損で来院された方が、実は脳腫瘍だったケースもありました。100人に1人のような稀な症例や、緊急性のある症例を見逃さないよう常に気を配っています。
今後の展望とメッセージ
地域医療への想いをお聞かせください

院長
芦屋市内で緑内障治療に本気で取り組んでいるのは、当院ではないかという自負があります。市内の緑内障の患者さまを、できる限り受け止めたい。市外に出る必要のない、ここ(当院)でしっかり診ていくという覚悟を持って診療にあたっています。今後も経験を重ね、患者さまに想いが届くよう努めていきたいです。
眼科と皮膚科の連携によるトータルケアについて

院長
白内障手術後、視界がはっきりすると「シミが気になる」という方が多いです。眼科と皮膚科があるからこそ、そうした美容的な関心にもトータルで応えられるような診療をめざしています。
副院長
男性でも「きれいに、若々しくありたい」という思いがあると思うので、そういうお気持ちにも寄り添っていきたいです。
最後に、患者さまへのメッセージをお願いします
最後に、患者さまへのメッセージをお願いします

院長
目のお悩みを持つすべての方に、できるだけ安心してご満足いただける診療を心がけてまいります。
私は脳神経外科での経験を活かし、緑内障や神経眼科疾患はもちろん、緊急性を要する症例まで幅広く対応しています。患者さまお一人おひとりのライフスタイルをくわしくお伺いし、専門医として的確な判断とわかりやすい説明を心がけています。目のことで少しでもご心配なことがございましたら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。地域の皆様の大切な視力を守るため、これからも全力で取り組んでまいります。
最後に、患者さまへのメッセージをお願いします

副院長
安全を第一に眼科と皮膚科、両面からの診療をおこなっています。どのようなことでも、まずはお気軽にご相談ください。
当院では眼科と皮膚科の専門医が連携することにより、他院では対応が難しい複合的な症状にもワンストップで治療をご提供しています。患者さまの気持ちに寄り添い、安心していただける診療を心がけていますので、目や皮膚のお悩みがございましたら、遠慮なくお声かけください。